柴犬の五感

柴犬の五感

犬にも人間と同じように嗅覚、聴覚、味覚、触覚、視覚の五感があります。
人間の五感の中では視覚が80%以上を占めているのに対して、犬の五感の中では嗅覚が最も優れています。

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■嗅覚

嗅覚能力は人間の約100万倍といわれており、五感の中で最も優れています。鼻から情報を察知して、危険と感じる臭いや動物性の臭いには敏感に反応します。 その嗅覚により、警察犬や麻薬探知犬、検疫探知犬などが活躍しています。
犬同士が出会った場合にお尻に鼻を近づけてにおいを嗅ぐのは、相手の性別や発情の状態などの情報を得るためです。そして適か味方かなどの判断をしているのです。

■聴覚

聴覚能力は人間の数倍から十数倍もあり、外的から身を守ることにつながります。 そして聴力は睡眠中も働いているので、小さな物音でも目が覚めます。ただ嗅覚では飼い主を認識できますが、声で飼い主を識別するのは困難なようです。
犬が「首をかしげる」のをよく見ますが、これは音源定位地能力(音源の方位や距離を知覚する能力)といって、正確に音源を探ろうとして右左の耳の位置を変えているのです。

■味覚

味覚は舌の表面にある味蕾(みらい)という部分で感じます。犬の味蕾は人の6分の1程しかないので、味覚はあまりなく、臭いでおいしいと感じているといわれています。
犬には「甘い」という味蕾数が一番多いので、甘いものを好む理由になります。逆に「苦い」ものは苦手のようで、薬などを嫌う様子でもわかります。

■触覚

触覚は五感の中では一番早くに成長します。触角には触圧覚(しょくあっかく)、痛覚(つうかく)、温覚(おんかく)・冷覚(れいかく)があります。
[触圧覚(しょくあっかく)]
触圧覚は体の部位によって感度が違いますが、特に鼻やマズルの周辺には鋭い感覚があります。 足の肉球には特殊な神経があり、振動に対して敏感に反応します。そのため爪切りを嫌う犬が多いです。
[痛覚]
痛覚は痛みを感じる感覚のことです。 犬は人よりも痛みを感じず鈍感であるといわれてきました。 それに対して、痛みに対して大げさに表現しないで我慢しているという考えが主流になってきました。 痛いという弱みを見せると他の動物に攻撃されるため、本能により我慢するのだそうです。 痛いときには色々なサインをみせるので、飼い主はそれに注意することが大事です。
[温覚(おんかく)・冷覚(れいかく)]
温覚は熱さ(暑さ)を感じること、冷覚は冷たさや寒さを感じることです。 柴犬は日本の気候に適応していて、夏はうすい夏毛になり冬には厚い毛でおおわれるので、暑さ寒さにとても強いです。 温覚は冷覚よりも発達していないため、ストーブの前で平気で寝ていたりするので、低温やけどや熱射病などには注意する必要があります。

■視覚

犬が見る世界はモノクロといわれてきましたが、近年では「紫・青・黄緑」などの色が認識できるといわれています。 視野は人間より50度も広く見ることができ、動くものをすばやく捉える能力は優れています。 人間が必要とする光量の約1/4程度でも対象を判別できるといい、薄暗い中でも獲物を捕らえることができます。

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