犬の問題行動は、飼い主の言うことを聞かない、吠える、噛むなどがあります。また、外では他人や他の犬に対して迷惑をかける問題行動もあります。
問題行動とは犬としては当たり前の行動ですが、人間にとっては困った行動になるのです。
問題行動によって、犬と快適に過ごすことに無理がでてきてしまい、「こんなはずじゃなかった」と悩んでしまうこともあります。
そして愛犬の問題行動に対して、飼い主が感情的に怒り罰をあたえたりすることがあります。
しかしこれは逆効果で、罰をあたえられた犬は苦痛としか思わず、また同じ行動を繰り返すことになります。

問題行動について
■問題行動がおこる原因とは
問題行動のほとんどは、飼育環境や飼い方、しつけ方などによりおきると考えられています。 問題行動がおきる原因は、次のようなことが考えられます。
- ・子犬時代に、人間社会に適応するようなしつけやトレーニングがされていなかった。
- ・留守にすることが多いため、愛犬を一人にしておき不安やストレスが多くなった。
- ・子犬時代は特に可愛いので、甘やかして自由にさせておくことが多かった。
- ・他人や他の犬などに対して接することがなかった。
- ・犬と飼い主の主従関係ができておらず、犬がリーダーになっている。
どうして問題行動がおきるかを考えて、犬としっかり向き合い、おきないようにするのが望ましいです。
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■問題行動をやめさせるには
犬が人間に飛びつくのは、愛情や親しさの表現としてする場合と、威嚇や警戒などの場合があります。 飼い主に愛情表現で飛びつくのは可愛いですが、他人に飛びついて困らせたり大変なことになりかねません。
人に会ったら「おすわり」をさせて待つようにさせると、飛びつくようなことがありません。
愛犬が飛びつきそうになったら、「おすわり」と言って、何もしないでおすわりができるまで待ちます。
おすわりができたら、たくさんほめてあげます。
何度も繰り返すうちに、「おすわりをするとほめてもらえる」と学習していきます。
もう一つの方法は、飛びついてくる犬に対して「だめっ!」と言って手を鼻先に広げます。 犬は鼻先にいやな感じを受けることになり、何度か繰り返すと飛びつかなくなります。
●外出するのをいやがる
特に子犬の場合は、都心の車が多く騒音も激しい地域では、外に出るのをいやがることがあります。
また、外出により他の犬にかみつかれそうになったり、車にひかれそうになったり、怖い音がしたり、そんな思いをすると外に出るのをいやがります。
だからといって出不精にしておくと、臆病で内気な犬になってしまいます。
無理にでも外に連れ出して、少しずつでも散歩などをしていきましょう。
そうしているうちに、自信が付いていやがらなくなってきます。
飼い主が留守中に、ずっと吠えていたり家具をかじったり問題行動をおこします。
犬が一人で留守番することはとても不安な状況でストレスがおきます。それは「分離不安」といい、その分離不安によって問題行動がおきます。
留守中は犬を自由にさせないで、サークルやケージに入れておくことです。
犬が自由に動き回れると、人のいない部屋で思わぬ事故が起きる可能性もあります。
犬をサークルやケージのハウスにいれ、飼い主は黙って部屋から出て行きます。
犬は吠えるかもしれませんが、そのまま無視して数分待ちます。
犬が泣きやんだと同時に部屋に戻り、ほめてあげます。
最初は数分間だったのを少しずつ時間をのばしていきます。
食糞とは犬が自分の糞を食べることです。
子犬の場合は好奇心が旺盛なため、糞を奇妙な物扱いして思わず口に入れてしまうことがあります。
これは子犬時代では自然な行動で、成犬になるとやめることが多いです。
成犬で食糞をする場合は、次のようなことが原因と考えられます。
- ・食事の量が足りなかったり、多すぎたりする
- ・食事が単調すぎる
- ・栄養不足
- ・飼い主の注意をひきたい
- ・ストレス解消
- ・消化器系の異常
⇒噛み癖についてのページで詳しく説明しています。
●無駄吠え⇒無駄吠えについてのページで詳しく説明しています。
●散歩のときの問題行動⇒散歩のルール・注意することのページで詳しく説明しています。